虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)や各種不整脈は安静時だけでなく運動負荷をかけて判定する必要があります。
当院では段階的歩行負荷によるトレッドミルテストを施行し、診断しています。
不整脈や狭心症発作はその心電図波形をしっかり捕らえることが重要ですが、そのために日常生活中の24時間の心電図記録をする必要があります。 また自覚症状が時々出現する患者さんでは症状出現時のみ自分で心電図記録のできる携帯用のポータブル心電計を用意しています。
心臓・腹部・頚部動脈・甲状腺・下肢静脈や上肢動静脈などが観察できます。心臓の形態の異常や弁膜症の診断や心機能の評価は勿論ですが、特に頚動脈の内膜中膜の肥厚の程度やコレステロールの沈着(アテローム形成)や動脈の弾性の評価ができ動脈硬化の評価が可能です。 細い血管の狭窄や血栓形成や逆流の有無の診断さらに流速などの測定も可能です。
下肢の後脛骨動脈の血流速度を測定し、動脈硬化の程度を測定する装置です。 5分間ぐらいの短時間で動脈の血管年齢が評価できます。
空気容積脈波図(APG)にて立位での下肢静脈の貯留容量・貯留速度・下肢筋ポンプ機能などの定量的評価ができます。
最近死亡率を上昇させている慢性閉塞性肺疾患(COPD)の早期発見・診断に有用です。
呼気一酸化炭素濃度測定検査を用いて禁煙外来を行っています。
FMD検査では、腕を圧迫、開放後にどれだけ動脈が拡がるかを超音波でみる検査です。血管内皮機能が低下していると拡がりが悪くなります。FMD値が大きいほど健康で生き生きとした血管ということになります。正常値の目安は6%以上で、5%未満で血管内皮機能障害が疑われます。
FMD値が1%改善すれば血管リスクは9%低下(改善)すると言われています
禁煙
・1年間の禁煙は、FMDを1%改善する。
食事
・9g/日から6g/日の減塩は6週間でFMDを2%改善する。
ダイエット
・6週間の低脂肪ダイエットはFMDを2%改善する。
・肥満の方の4kgの減量はFMDを1%改善する
運動
・3カ月の運動療法(中強度で60分程度を週に3回)はFMDを2%改善する。
リラックス
・アロマテラピーなどのリラックス効果はFMDを1%改善する。